タイトル:データサイエンティストのための「EU AI法」
講演者:鈴木 健二氏(東京科学大学 データサイエンス・AI全学教育機構 特任教授)
概要:2024年5月21日にEUで成立し、同年8月1日に発効した「EU AI法」は、AIに対する包括的な規制です。「EU AI法」は、2025年2月2日に「禁止されるAI」に関する規制が、同年8月2日に「汎用目的AIモデル」に関する規制が段階的に適用開始されます。従来はAI倫理ガイドラインなどの自主的な規制に頼っていましたが、「EU AI法」は法的拘束力を持つ規制へと転換しました。その適用範囲は、AIモデルの開発者から提供者、運用者に至るまで、広範なバリューチェーンを対象としています。
また、3年前の草案で示された「リスクベースアプローチ」に基づく規制に加え、「汎用目的AIモデル(GPAI)」に関する新たな規制も導入されました。さらに、この規制はEU域内にとどまらず、域外適用条項が含まれており、EU域内で提供される製品やサービスを対象に、EU外の事業者にも適用される点に注意が必要です。
「EU AI法」は、EUの規制が世界の法制度に波及する「ブリュッセル効果」としても注目されています。その理解を深めることは、今後の研究開発において重要な示唆を与えます。特に、データサイエンスやAIの研究開発に携わる皆さまに向けて、AI研究開発者であり情報法研究者としての視点から、詳細な内容を分かりやすく解説します。ご参加を心よりお待ちしております。
- 日時
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2025年1月24日(金)18:00~20:00
- 場所
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オンライン開催
- 主催
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共催(HRAM 日本応用数理学会 D-DRIVE全国ネットワーク)
- 参加費
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無料(事前登録要)
https://www-mmds.sigmath.es.osaka-u.ac.jp/structure/activity/ai_data.php?id=85
- web
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https://www-mmds.sigmath.es.osaka-u.ac.jp/structure/activity/ai_data.php?id=85
- 問合せ先
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大阪大学 数理・データ科学教育研究センター
鈴木 貴
suzuki@sigmath.es.osaka-u.ac.jp