計算論的神経科学(Computational Neuroscience)は数理的アプローチを用いて脳や心を研究する分野です。計算論的精神医学(Computational Psychiatry)は、この中で統合失調症などの精神医学を扱う領域で、同名の国際雑誌(Computational Psychiatry)が刊行され近年国際的にも認められる分野となっています。
一方で、アルツハイマー病やパーキンソン病といった神経変性疾患、てんかんや脳卒中など神経内科学に属する疾患に関しては、まだ計算論的な立場からの体系化が十分ではありません。
本研究会では、2ヶ月に1回の開催を通じて日本における関心を調査し、強固なコミュニティを作成することを目標にしています。学生、研究者の参加を歓迎します。
- 開催日時
-
2026年4月9日(木) 14:00~15:30
- 開催形式
-
遠隔のみ
- 主催・共催
-
Computational Neurology Club
- プログラム
-
題目: アルツハイマー病に関連する微分方程式の数学的解析
講演者: 和久井 洋司 (福井大学 学術研究院工学系部門)
要旨:
本講演では、アルツハイマー病の初期段階においてミクログリアの密度が、化学物質のうち誘因または反発(忌避)の効果によって影響を受けるダイナミクスを表現したモデル方程式の一つの微分方程式の誘引反発混合型走化性方程式系について、その方程式系の初期値問題に関する解の時間大域挙動の分類について考察する。対象とする微分方程式の解の時間大域的な挙動は、空間変数の次元や方程式に現れるパラメーターなど様々な要素に依存することから、その解挙動の分類を一般の枠組みで行うことは非常に困難である。本講演では、そういった解挙動の分類や解の構造を支配する要因について、得られた結果を交えて紹介する。
- 参加登録
-
参加費無料
セミナーwebから要登録
- 問い合わせ先
-
セミナーwebの記載に従ってお問い合わせください